新入幕の小兵・翔猿、炎鵬が刺激「相手を翻弄して速い相撲、トリッキーな相撲を」

部屋の前で番付表の自身のしこ名を指さす翔猿(日本相撲協会提供)
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 「大相撲秋場所」(9月13日初日、東京・両国国技館)

 日本相撲協会は31日、秋場所の番付を発表した。6年目の翔猿(とびざる、28)=追手風=が新入幕を果たした。元幕内の十両英乃海(木瀬)を兄に持ち史上11組目の兄弟幕内。2014年春場所、千代丸・千代鳳兄弟以来となる。

 リモート会見で「同時幕内がないので、これを刺激に(兄が)幕内に戻ってきて、僕も定着して一緒に幕内で取りたい。あっちも意識していると思う」と新たな目標を定めた。兄弟は部屋が別でも本場所で取組が組まれることはなく、対戦するなら優勝決定戦以外にない。

 17年名古屋場所で新十両昇進から18場所かけ念願の幕内にたどり着いた。「うれしいですけど、僕の中ではやっと力士としてのスタート地点に立ったかなと。ここから定着していけたら。幕内に上がったら力士としての始まりかなと思ってました」とうなずいた。番付表の一番上にしこ名が載り「やっと普通の大きさで見られるようになったのでうれしい」とかみしめた。

 身長175センチ、体重131キロは幕内では小兵。けがも多く、十両をなかなか抜け出せなかった。「十両に上がった時も1場所で落ちたり。その後もけがもした。3年、十両にいた時も勝ち越ししたりしなかったりで厳しいかなと思っていた。少しずつ努力してきてこういう結果につながって良かった。8勝がなかなか難しくて上がったばかりの頃は全然できなかった。基礎運動とかをしっかり長くコツコツやってたのが良かった。少しずつ体も大きくなって力がついてきて稽古場でも勝てるようになってそこから自信がついてきた」と地道に成長。4場所連続勝ち越しと結果につなげた。

 幕内では炎鵬(宮城野)ら小兵が大暴れ。「(自身も)やっぱり幕内では小さいと思うので相手を翻弄して速い相撲、トリッキーな相撲を見せられるように。負けないように自分も頑張りたい。炎鵬関とか活躍しているので小さいとか言い訳できない。僕も暴れていきたい。土俵では負けたくない」と、闘志を燃やした。

 秋場所は「勝ち越しが目標。でもやっぱり大きく十番、2桁勝利を目指していきたい。(三賞も)新入幕なのでそういうのも狙っていけたら」と気合。まだまだスタート地点で「幕内に昇進できたので、次は三役を目指して少しずつ頑張っていきたい」とさらなる飛躍を誓った。

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