体操界のホープ北園、井上尚弥の動画見て奮起「自分もがむしゃらに」

 徳洲会の米田功監督(右)からジャージーを送られた北園丈琉(中、左は清風高の梅本英貴監督)=大阪市の清風高
 躍動的に跳馬の助走をする北園丈琉=大阪市の清風高
 躍動的に跳馬の助走をする北園丈琉=大阪市の清風高
3枚

 来年の東京五輪出場を目指す体操の北園丈琉(17)=清風高=が8日、大阪市内の同校で練習を公開した。18年ユース五輪で個人総合など5冠を達成したホープは、清風高を卒業後、来年4月から社会人チームの徳洲会に所属する。

 コロナウイルスの影響で、インターハイなどの全国大会はすべて中止となった。「一番悲しくて残念な気持ちだった」とモチベーションの維持が厳しい中でも、「東京五輪がなくなったわけじゃない。目標は自分の中にあるので、そこを見据えている」と必死に前を向く。現在は10月のインターハイの代替大会(福井)に照準を合わせており、「まず団体と個人で優勝して東京五輪につなげたい」と表情を引き締める。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、緊急事態宣言が発令された4月から6月までの2カ月は部活動も完全停止となった。自主練習という孤独な戦いの中で刺激を受けたのが、ボクシングのWBA・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)だ。“モンスター”として世界へ打って出たチャンプの密着動画を見て「自分を追い込んでトレーニングしていた。自分もがむしゃらにやってみたいと思いました」と心を奮い立たせた。

 五輪個人総合2連覇の内村航平(リンガーハット)が才能を高く評価する17歳は、高校卒業後にいきなり社会人チームに所属する。高卒では異例の進路となるが、徳洲会は同校OBでもあるアテネ五輪金メダリストの米田功氏が監督を務めており、「体操に専念できる。強くなるのには最高の環境だと思った」と北園。来春から通信制の星槎大で学びながら、五輪までは母校に拠点を置く。米田氏と同校の梅本英貴監督が連携をとり、まず五輪の国内選考会で出場権獲得を目指す。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス