大相撲、観客ありで千秋楽「開催できたのは非常に大事」と芝田山広報部長安ど

芝田山広報部長
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 「大相撲7月場所・千秋楽」(2日、両国国技館)

 新型コロナウイルスへの感染予防を徹底して開催した7月場所は協会員に1人の陽性者も出さず、千秋楽を迎えた。日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は2日、電話取材に応じ、「無観客で(開催)と考えていたところ、感染対策強化に努めながら2500人を入れて開催できたのは非常に大事なことと思う」と、胸をなで下ろした。

 秋場所(9月13日初日)へ向けても成果。

「世間一般の陽性者が増えている。政府から緊急事態宣言が出ないことを願います。宣言が出れば場所の開催は厳しい状況になる。9月場所に向け感染症の先生の意見を聞きながら開催できるかを模索していく」と話した。

 プロ野球・ソフトバンクでは感染者が出て、試合が中止になった。「そういうことを我々も危惧していた。常に発熱者が出れば抗原検査を行って陽性者が出なかったのが幸い。いち早く感染状況をつかむのが大事。発熱があれば検査をすることが大事」と、ガイドラインに沿い、15日間を乗り切ったことを振り返った。

 4カ月も自粛が続いた力士らには場所後に制限付きで外出を容認する。場所後の行動の指針として協会員にはこの日までに通達する。同部長は外出許可に関して「師匠の許可を取って行動することになっている。いろいろ細かい制約がある。『誰といつどこに行く』のかを師匠の許可を取って行動する。緩和ではなく場所後の行動について新たなガイドライン。協会員には行動確認表も渡す。出かけた後に行動を確認できるように、どういう行動をしたかを記録する。発熱があった場合は検査を受ける態勢取っている」と説明した。

 外食も師匠の許可を取ればOK。「外で食事はダメじゃない。だけど接待を伴う店は自粛してください。阿炎がそういう行動を取ったけどそういうところは感染者が多いという話。知人、後援者と食事するときはしっかりと感染予防されたところで食事するとか、部屋だけの食事なら貸し切りでやってくれとか細かくある。知人以外の方々と行くのはお控えくださいとか、3密と言われるところの行動は慎んでくださいということ」と話した。

 力士がお盆に実家に帰省するのも許可。親方が弟子をスカウトすることも、しっかり検査を受けた上で行くなら問題ない。

 ただ、“緩和措置”は場所後、2週間限定。「2週間たったら、また2週間の指針がある。お盆明けからまた新たな指針がある。その時にお相撲さんは全員、抗体検査を受ける。お盆明けの指針はまた制限することになるかもしれない。そうでないと次の場所に向かえない」と、お盆明けに、全力士は新型コロナの抗体検査を受ける予定だ。

 出稽古の解禁は当面は見送り。「出稽古は今のところ、解禁にならない。(8月31日の)番付発表後に考える」と見通しを示した。

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