照ノ富士、なるか“史上最大の復活優勝” 自身が白星、朝乃山黒星なら14日目V

 土俵入りを行った(右前から)隠岐の海、御嶽海、朝乃山、照ノ富士
土俵入りする照ノ富士=両国国技館(撮影・西岡正)
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 「大相撲7月場所・14日目」(1日、両国国技館)

 元大関で、序二段まで番付を落としながら今場所再入幕した照ノ富士(伊勢ケ浜)の優勝が14日目にも決まる。自身が関脇正代(時津風)に勝ち、大関朝乃山(高砂)が照強(伊勢ケ浜)に敗れると千秋楽を待たずに、5年2カ月ぶり、2度目の優勝となる。

 序二段まで番付を落とした幕内経験者が再入幕を果たしたのは史上初のため、もちろん優勝も史上初。それが元大関となれば、番付降下と再上昇の振れ幅が大きいことが分かる。“史上最大の復活優勝”と言われる理由だ。

 大相撲の番付は上から横綱、大関、関脇、小結、前頭と続き、ここまでが幕内力士。その下が十両で、ここまでが「関取」と呼ばれ一人前の力士として扱われる。以下は幕下、三段目、序二段、序の口と続く。

 照ノ富士は15年夏場所で初優勝し、大関に昇進。17年秋場所で、左膝のけがのため2場所連続となる負け越しを喫し、大関から陥落した。東十両8枚目で途中休場(再出場)した2018年夏場所から5場所連続休場(続く4場所は全休)。両膝の手術を経て、2019年春場所で復帰した際には、西序二段48枚目まで番付を落としていた。

 元大関の平幕優勝は、1976年秋場所の魁傑以来、約44年ぶり。東前頭17枚目の照ノ富士は、幕内で最も番付が下の“幕尻”で、幕尻優勝は2000年春場所の貴闘力、今年初場所の徳勝龍以来3人目となる。

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