炎鵬、初代貴ノ花になる!伝説の一番に衝撃「あんな残り方普通出来ない」

 「大相撲7月場所」(19日初日、両国国技館)

 幕内最小兵、身長168センチ、体重98キロの炎鵬(25)=宮城野=が7日、電話での代表取材に応じ、元大関初代貴ノ花の映像を見て取り口を研究していることを明かした。驚異的な足腰の強さ、バネを見習い、新型コロナウイルスによる自粛期間を使い、下半身を徹底的に鍛えた。朝稽古では若い衆相手に相撲を取り、7月場所へ向け精力的に調整した。

 新型コロナによる3カ月以上の自粛期間で炎鵬は脳も猛稽古した。「体も鍛えたし相撲の知識が付いた」と、過去の名力士らの映像を見て研究。中でも“角界のプリンス”と呼ばれた初代貴ノ花が最高の教材になった。

 細身の体で下半身の粘りは驚異的。72年初場所、北の富士戦で「つき手」か「かばい手」かで論争を呼んだ伝説の一番は衝撃。「勝利への執念。あそこであんな残り方は普通できない」とうなった。

 稽古でも立ち合いや組み方など初代貴ノ花をイメージ。「足腰の強さは本当にすごい。(自身も)体が小さい。足腰が生命線。見習うところがある」とキッパリ。瞬発系のトレーニングを取り入れ足腰を徹底的に鍛えた。

 初の上位総当たりとなった先場所は6勝止まり。「まだまだ力不足。全体的に力を付けて着実に上がっていきたい」と雪辱を誓う。兄弟子の横綱白鵬とともに“鬼メニュー”を日々こなし、「根性を鍛えてもらっています」と自信も付いた。

 100キロに満たない体重だが、あえて増やそうとはせず、キープ。「自分の体をコントロールするように頭で考えながらやっている」と自信。自炊を始め、今の得意は「煮たまご」。自家製のタレにつけ込んだ半熟卵を飯にかければ何杯でも食べられる。「半熟トロトロ。1日5、6個は食べますよ」と言う。

 この日は七夕。白鵬、幕内石浦ら部屋の力士全員と短冊を飾った。炎鵬は「何事もないように」と短冊に記し、7月場所、15日間の安全を祈願した。

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