柔道日本代表の国際復帰は最短でも12月GS東京?9月ツアー再開も「間に合わない」

 全日本柔道連盟の金野潤・強化委員長(53)は22日、オンラインで取材に応じ、新型コロナウイルスの影響による中断から9月にも再開予定の国際大会について、日本代表としては早くても12月開催予定のグランドスラム(GS)東京大会出場に照準を合わせて準備する方針であることを明かした。

 国際大会を主催する国際柔道連盟(IJF)は9月からツアー大会を再開する方針を打ち出している。ただ、日本では依然“3密”を避けながら段階的に練習を再開しているところで、準備期間が足りないことから「(9月に再開後も)いきなり出ることとは難しい。間に合わない」と金野委員長。また、いつの段階で海外渡航が可能となるかもわからない状況とあって「参加はまずGS東京になる。強化としてはここを目標と考えていきたい」と、日本代表の国際大会復帰は最短でも12月となる見通しを示した。

 また、日本代表の強化合宿についても、早期再開を目指して参加予定者のPCR検査を順次行っているところだが、主要拠点である東京都では新規感染者が多く、相手と組み合っての練習がまだできない状況であることから、再開時期は7月後半以降にずれ込む見込みだという。

 金野委員長は「東京の場合、6月に(実戦形式の)乱取りをすることは難しい。本格的な稽古はまだまだ先になると思う」との見通しを示し、「1日も早く通常の練習に戻りたいのは本音だが、柔道界だけでなく社会の理解を得ないと進めていけない」と苦しい胸の内を明かした。

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