空手・組手2階級、五輪代表初の選考やり直し 対象大会を来春までに実施

 世界空手連盟(WKF)は20日、新型コロナウイルスの影響で中止された五輪出場権を争うランキング対象大会を2021年春までに実施すると発表した。これを受け、全日本空手道連盟の香川政夫選手強化委員長は21日、影響の出る組手2階級の代表選考について「やり直しを指示する」と明言した。正式決定すれば、いったん確定した日本代表の選考が見直されるのは全競技を通じて初めて。

 日本勢にとって最後の五輪ランキングのポイント対象大会だった3月のプレミアリーグ(PL)ラバト大会(モロッコ)が中止となり、その時点でのランキングで代表が確定していた。やり直しとなる男子67キロ級の佐合尚人(高栄警備保障)は次点の篠原浩人(マルホウ)と172・5点差、女子61キロ級の染谷真有美(テアトルアカデミー)は森口彩美(AGP)と600点差と僅差で争っており、改めて開催される大会で最終決着をつける。

 選手らにはやるせなさが残っていただけに、日本代表組手男子の今井謙一コーチは「きちんとけりをつけられる。率直にうれしい」と選考のやり直しを歓迎した。香川委員長は「4人が最後まで争って選ばれることが一番」と話した。

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