碧山が圧勝、単独トップへ V争い「考えない」

 「大相撲春場所・12日目」(19日、エディオンアリーナ大阪)

 大関とりの関脇朝乃山が平幕隆の勝との2敗対決を押し倒しで制し、4連勝で4場所連続となる2桁10勝目を手にした。白鵬が関脇正代に敗れ2敗に後退。平幕碧山が御嶽海を押し出してただ1人、11勝目(1敗)を挙げ単独トップに立った。1差で両横綱白鵬、鶴竜、朝乃山が追う。

 平幕の碧山が1敗を堅持し、優勝争いで単独トップに躍り出た。激しい立ち合いで御嶽海の体を起こすと「当たって前へ前へ出ることしか考えていなかった」と豪快な突き押しで圧倒した。

 出羽海一門の御嶽海とは出稽古で何度も胸を合わせている。稽古では圧倒しているが、なぜか本場所では負け越していた。「稽古場みたいに落ち着いてやろうと決めていた。よく体が動いていた」と番付上位を一蹴した。

 ブルガリア出身の33歳は191センチ、193キロの恵まれた巨体を生かし、快調に白星を積み重ねる。13日目は3敗で追う隆の勝と顔を合わせる。「(優勝争いは)考えないようにしている。一日一日。あと3日ある」と平常心を強調した。91年名古屋場所で琴富士、翌秋場所で琴錦が優勝して以来、29年ぶりとなる2場所連続の平幕Vも現実味を帯びてきた。

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