張本智和、コロナ影響で大会減少も前向き「相手に慣れられない」

 卓球男子で東京五輪代表の張本智和(16)=木下グループ=が9日、ワールドツアーのカタール・オープンを終えて成田空港に帰国した。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、今月開催予定だった世界選手権団体戦(釜山)が6月に延期。五輪までの大会が大幅に減る可能性もあるが、その分準備に充てられる時間も増えるため、「毎日少しでも実力を上げていければ五輪に自分も期待できる。後悔のないように(次戦までの)3カ月を使いたい」とプラスに捉えた。

 次戦のジャパンOP(4月21日開幕、北九州)を皮切りに、今後のワールドツアー開催も不透明な状況で、2カ月以上試合間隔が空く可能性もある。ライバルと手を合わせる機会が減ることが想定されるが、世界屈指のピッチの早い卓球を武器とする張本は「(自分の卓球を)相手に慣れられないのは良かった」と歓迎姿勢だ。

 空白期間の長さは平等でも、その間に成長できるスピードでは負けない自信がある。「中国選手やだいたいのベテラン選手は(短期間で技術的に)変わりがないが、僕たちのような若い選手は何をしてくるかわからない怖さが一番。(五輪まで)この3カ月間毎日少しでもひらめいたりして、実力も上げていければ」。地力のベースアップはもちろん、空白期間に新たな“奇策”を練ることも示唆した。

 五輪に向けたシード権もほぼ手中に収めているといい、「あとは五輪を想定するだけ。後悔のない3カ月間を過ごしたい」。五輪仕様の張本智和をつくりあげる時間にしていく。

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