レスリング乙黒圭祐、夢の兄弟五輪決めた 弟・拓斗と「次は金メダル」

 「レスリング・東京五輪代表決定プレーオフ」(8日、味の素ナショナルトレーニングセンター)

 2階級で行われ、男子フリースタイル74キロ級は、19年全日本王者の乙黒圭祐(23)が世界選手権5位の奥井真生(24)=ともに自衛隊=を5-2で撃破。既に65キロ級で代表を決めている弟・拓斗(21)=山梨学院大=との兄弟五輪を決めた。

 兄弟五輪を決めた乙黒圭は「2人で五輪に出ることは小さい頃からの目標だった」と声を弾ませた。付き添ってくれた弟拓斗は緊張で午前2時まで寝つけなかったというが、マイペースの自身は午前0時には眠りにつき、起床時も「あ、試合か」と平常心だったという。

 後半、奥井のタックルをつぶしてバックに回ると、グラウンドでは相手の片足を固めながら反転させてポイントを奪った。試合直前、レスリングを始めるきっかけにもなった父正也さんから「この技でいけるんじゃないか」とお墨付きをもらった技で勝負を決した。

 幼少期、自宅の和室を改造した“道場”で毎日腕を磨いた。一緒に練習していた弟は先に世界王者にもなっている。“弟の背中”を負う23歳は「次は(2人で)金メダルを目指す」とさらなる夢を描いた。

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