小林陵侑、総合連覇消滅 好飛躍そろわず…2回目失速「力んだ」
「ノルディックスキー・ジャンプ男子W杯」(1日、ラハティ)
小林陵侑(23)=土屋ホーム=は122・5メートル、122メートルの合計250・2点で7位だった。残り4戦で個人総合首位のシュテファン・クラフト(オーストリア)を逆転する可能性が消え、総合2連覇はなくなった。佐藤幸椰は14位、佐藤慧一は21位、小林潤志郎は22位、伊東大貴(以上雪印メグミルク)は25位、中村直幹(東海大札幌ク)は43位だった。カール・ガイガー(ドイツ)が266・4点で今季4勝目、通算6勝目を挙げた。
好飛躍がなかなかそろわない今季を象徴するような試合だった。小林陵は1回目にトップと1・1点差の2位と好位置につけたが、2回目に失速。約2カ月ぶりの優勝を逃し「きょうはいいジャンプができる感じだった。悔しい」と嘆いた。
2回目だけを見れば、21位と低調だった。有利な向かい風を受けながら空中でバランスを崩し、1回目よりも飛距離を落とした。「力んだ」と気負いがあったことを認めた。
異次元ともいえる強さだった昨季とは異なり、今季は1本ごとに波が大きい試合が目立つ。飛躍に安定感がないことが成績に直結している。昨季は1度しかなかった2桁順位が今季は既に5度。4試合も残して個人総合2連覇の可能性が消滅した。