桃田賢斗 29日ラケット練習再開 眼窩底骨折手術から3週間、回復順調で前倒し復帰

 右目の眼窩底骨折で手術を受けたバドミントン男子世界王者の桃田賢斗(25)=NTT東日本=が29日からチーム練習に復帰すると28日、所属が発表した。今後はリハビリと並行しながら、ラケットを持っての通常メニューも行う。練習再開まで術後1カ月程度かかると見られていたが、順調な回復ぶりを見せているといい、8日に手術を受けてから3週間で予定よりも前倒しでの復帰となる。

 桃田は1月に遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれ、顔面3箇所の裂傷や全身打撲などを負った。当初は鼻骨骨折などが疑われ、帰国後も全身の検査を行ったが、「異常なし」と診断された。

 ただ、代表合宿でラケットを持って練習を再開した今月4日、「シャトルが二重に見える」などと不調を訴えたため、改めて目の周辺の精密検査を受けたところ眼窩底骨折が判明し、8日に手術。13日に退院してからはジョギングなどの軽い運動を行っていた。

 全治までは3カ月程度と診断されているが、東京五輪の出場権獲得は既に確実にしている。今後はリハビリと並行しながら練習を行い、実戦復帰時期を探る。

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