柔道五輪代表、27日強化委員会で一挙12階級決定へ

 「柔道・グランドスラムデュッセルドルフ大会」(23日、ドイツ)

 東京五輪代表選考会の一つとして行われ、女子78キロ級は昨年世界選手権銀メダルの浜田尚里(29)=自衛隊=が5試合オール一本勝ちで優勝し、五輪代表入りを決定的とした。五輪本番を29歳10カ月で迎えるため、初五輪では29歳1カ月で12年ロンドン五輪に出場した上野順恵を抜いて日本女子史上最年長となる。男子90キロ級は世界選手権銀メダルの向翔一郎(23)=ALSOK=が3位で代表に大前進。女子78キロ超級では五輪代表を逃した朝比奈沙羅(23)=パーク24=が優勝した。今大会の結果を受け、27日の全日本柔道連盟強化委員会で五輪代表選手を協議する。

 今回優勝した阿部一二三と丸山城志郎の世界王者2人が拮抗(きっこう)している男子66キロ級は最終選考会である4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)にもつれ込むことが決定的だが、それ以外の12階級代表は27日の強化委員会で一挙に決まる可能性が出てきた。監督ら首脳陣が代表候補を推薦し、強化委員の3分の2以上の賛成が集まれば決まる。

 今大会は五輪代表選考第2段階の最終戦で、それぞれ1番手が出場。優勝した高藤直寿、大野将平、阿部詩、田代未来、新井千鶴、浜田尚里は代表入りが確実となった。渡名喜風南は2位に終わったが、2番手との差は大きく、代表入りは濃厚。永瀬貴規は初戦敗退となり不透明な状況だが、昨年は国際大会4連勝を挙げており、ライバルとの差をつけているため今回決まる可能性もある。

 今回欠場した4階級についても、金野強化委員長は「1年間の成績などを総合的に見て判断する」と強調しており、代表候補として審議にかける可能性が高いとみられる。ただ、男子100キロ超級では2番手の影浦心(日本中央競馬会)がGSパリ大会で五輪2連覇中のリネール(フランス)を撃破しており、強化委員の判断が割れるかもしれない。

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