初場所幕尻Vの徳勝龍、自己最高位の西前頭2枚目「まだ33歳、気持ちが若い」春場所へ番付発表

 日本相撲協会は24日、春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付を発表した。

 先場所、20年ぶり幕尻優勝を果たした徳勝龍(33)=木瀬=は自己最高の西前頭2枚目に番付アップ。大阪市内の宿舎で会見した。

 人生を変えた初優勝から1カ月。「あっという間だった。もう番付発表かという気持ち。やはりいつもと違う。自己最高位にもなるので(番付を)見ていよいよだなという気持ちで気が引き締まりました」。

 33歳にして5年前の西前頭4枚目を上回った。「常に上を目指すと決めたので。できることをできるだけやって番付を上げていく。若い頃は馬力もあって元気な相撲を取れていたと思うけど、そこはまだ33歳。本当に今でもそんな気持ち。年は気にしない。気持ちが若い。5年はすごい。こんな人はあまりいない。自分は十両が長かった。自分は十両で終わるという気持ちはあったけど1月場所で優勝できて少し自信になった」と力を込めた。

 久々に横綱、大関と総当たり戦が見込まれる。「できることをしっかりやる。稽古場で前に出る意識。稽古場では負けていい。勝って覚えることはない。負けて覚えることはいっぱいある。そこを修正していく。自分が攻めないと勝てない。自分の形で攻めたい」と、初日を見据えた。

 奈良出身で大阪は準地元。先日は奈良市での凱旋パレードに1万人が集まる大フィーバーとなった。今場所の注目は桁違いだ。

 「見られているのは感じる。言動はしっかりとやっていかないと。そこはもう33歳でやっていく」と、気を引き締めた。

 前日は天皇陛下の60歳の誕生日で陛下は「もう還暦でなくまだ還暦という思い」と述べた。徳勝龍が先場所、優勝インタビューで「もう33歳でなく、まだ33歳」と話しており、同場所を一家で観戦に訪れた陛下がこの言葉を受けて発言したのでは、と話題になった。

 そのことを聞くと徳勝龍は「僕じゃないでしょ?」と恐縮しきり。「(もしそうなら)ありがたい。光栄です」と、感激した。

 近大の後輩、関脇朝乃山(高砂)も大関とりが懸かる。「そっちに注目がいってほしい」と笑わせた。

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