紀平が大会2連覇 勝負に徹し4回転封印「世界選手権に向けもっと改善したい」

 「フィギュアスケート・チャレンジカップ」(23日、ハーグ)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位で世界選手権代表の紀平梨花(17)=関大KFSC=が合計230・65点で大会2連覇を果たした。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2本入れる構成でミスなくまとめ、156・38点をマークした。SP2位の横井ゆは菜(19)=中京大=は141・27点を記録し、合計214・56点で2位となった。

 2002年のジュニア・グランプリ(GP)ファイナルで安藤美姫が世界初の4回転サルコーを成功させた時と同じリンクに紀平が立った。日本女子2人目の偉業へ最初のジャンプに注目が集まったが、選択したのは3回転だった。3月の世界選手権前最後の実戦。演目の完成度を重視するために、はやる気持ちを抑え勝負に徹した。

 「極限の集中力」をテーマに臨んだフリー。約2週間前の四大陸選手権では回転が抜けた一つ目のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を華麗に決めて連続ジャンプにつなげると、単発の3回転半も着氷。ほぼミスのない内容に演技後は右拳を突き上げた。

 「集中して全てのジャンプをきれいに着氷することができてよかった。出来としても90点くらいの内容」。残した言葉にも確かな手応えがにじんだ。「世界選手権に向けてもっと改善していきたい」。シニア転向1季目で世界を席巻する「ロシア三人娘」以外には今季無敗のまま大一番へ向かう。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス