新型肺炎でボクシング五輪予選中止 日程、開催地は未定
新型コロナウイルスによる肺炎の感染が広がる中国湖北省武漢市で2月に開催予定だったボクシングの東京五輪アジア・オセアニア予選を中止すると22日、主催者が発表した。参加者の健康や安全を考慮したため。新たな日程や開催地は未定で、決定次第、国際オリンピック委員会(IOC)が発表する。
この予選には日本から16年リオデジャネイロ五輪代表で男子ライト級の成松大介(自衛隊)ら男子6階級、女子5階級の選手が出場予定だった。日本連盟の菊池浩吉副会長は「正式な連絡がIOCから来るのを待つ」と状況を注視する方針を示した。
選手は減量などの最終調整に向け、東京都内で合宿中。強化スケジュールの再考を余儀なくされそうで、代表選手を指導するあるコーチは「安全面を考えれば当然だが、もう少し早く決められなかったのか。影響は出てくる」と戸惑いの様子だ。