近大出身の幕内力士ら悲しみ胸に奮闘 恩師・伊東監督が急死…徳勝龍「相撲で恩返し」

 徳勝龍(奥)が寄り切りで琴恵光を破る
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 「大相撲初場所・7日目」(18日、両国国技館)

 新関脇朝乃山が18日未明に55歳で急死した母校、近大相撲部の伊東勝人監督に弔い星をささげた。恩師からたたきこまれた前に出る相撲で平幕北勝富士を一気に寄り切り、5勝目(2敗)を挙げた。

 朝乃山以外の近大出身力士も悲しみに暮れた。再入幕を果たした徳勝龍は琴恵光を立ち合い一気に寄り切り「差し負けないように前へ出ていきました。相撲で恩返しするしかないですからね」。訃報はこの朝に知ったという。「大学に入っていなかったらプロになっていない。一番に誘ってくれたのは監督でした」と感慨に浸った。

 宝富士は栃ノ心の変化についていけずはたき込まれ「やっぱり勝ちたかった」と唇をかんだ。朝に訃報を知り「びっくりしました。僕にとっては高校、大学の先輩。厳しかったけど愛情もあった。一番の教えは(思い出に)ありますけど、言うと泣いちゃうので」と目線を落とした。

 志摩ノ海も千代丸にはたき込みで敗れ、師に白星を捧げられなかった。前夜は病院で亡き師に最後の別れを告げることができたという。「場所になれば相撲に集中します。受けた恩は相撲でしか返せないと思う。病院ではお疲れさまですと言いました」と力なく話した。

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