3連覇のみまひな、抜群の相性に「本当に半年ぶりなのか?」【一問一答】

女子ダブルスで優勝し、副賞の米俵を手に笑顔を見せる早田ひな(左)と伊藤美誠=丸善インテックアリーナ大阪(撮影・高部洋祐)
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 「卓球・全日本選手権」(18日、丸善インテックアリーナ大阪)

 昨年の覇者、伊藤美誠(スターツ)、早田ひな(日本生命)組が、昨年準優勝の芝田沙季、大藤沙月(ミキハウス)を3-1で下し、大会3連覇を果たした。伊藤は今大会の混合ダブルス、女子ダブルスを制覇。女子シングルスは19日に準決勝と決勝が控えており、史上初の3年連続3冠へ王手をかけた。

 記者会見のやり取りは以下の通り。

 -3連覇について。

 伊藤「初戦から接戦をものにできて、準決、決勝は去年よりよかったんじゃないかといういい試合。個々の力も上がったとわかっている中で、自分たちらしい試合ができて楽しめた」

 早田「昨年と同様に練習ができないところからスタートして、緊張するところを初戦から伊藤選手に引っぱってもらった。決勝では2人で1点を取ることに集中したことが3連覇につながった」

 -決勝を振り返り。

 伊藤「相手は去年よりさらに技術が変わっていたが、その中で落ち着いてプレーできた。コースをついたり、私らしい、ひならしいところが出せた。あと、最後まで笑ってプレーできたのは自分たちらしい」

 早田「私がどちらかというと中陣、後陣から打って伊藤選手が前陣からしかけるのが“みまひな”だが、逆になってもいろんな形で点が取れるようになってきた。最後の1本を入れるだけでなく、コースついたり、回転量をつけたり連携ができた」

 -個々の力を互いに感じたのは。

 伊藤「もともと早田選手は幅広くいろんなことができるが、それ以上に戦術、技術の幅が増えた。去年組んでいる時より落ち着いてプレーができるようになった。前までは気合を入れて声を出すタイプで、私が落ち着いているタイプだったが、早田選手も落ち着いて、しっかり考えてアドバイスしてくれたり、受けとめてくれたり、私自身も考えやすかった」

 早田「お互いが要求していることが、しっかり状況の中でできる。試合の中でしかうまくなれないことだが、試合の中で要求したことができる。前陣でのプレーは男子選手と混合ダブルスをたくさん組んでいることによって上達した。本人も自信がついてプレーできていると思う」

 -不安は。

 伊藤「まったくなかった。年始に3日間練習させてもらってダブルスの感覚がよく、本当に半年ぶりなのか?という感じ。ミックスとはラバーも違うし、女子ダブルスは距離も違うが、調整が効くペアになったと思った」

 早田「本当に半年ぶり?昨日ダブルス組んだっけ?と思うほど最初からかみ合っていた。前に組んでいた世界選手権よりどのくらい強くなったのかが楽しみだった」

 -女子シングルスでは準決勝で対戦する。

 伊藤「お互いにダブルスで優勝していい流れ。しっかり自分たちらしく、力をお互い出し切れるようにやっていきたい。明日の試合が楽しみ」

 早田「明日は準備をしっかりしてお互いにいいプレーができ、120%の力が出せるように頑張りたい」

 -伊藤選手は3年連続の3冠に王手。

 伊藤「自分から優勝を取りにいっているので(重圧は)そこまで感じない。ミックスも女子ダブルスも自分たちで取りにいった。目の前の1戦1戦をやり抜こうと目標を立てている。自分らしく出し切ることが目標なので、そこをやっていけたらいい」

 -ラケットが飛んでくるアクシデントがあったが。

 伊藤「ラケット飛んできたことは全然わからなかった。ひなが気付いてよけられてよかった。それより芝田さんの手が心配で。(後は)切り替えて試合をすることができた。次から自分たちのプレーをしようと考えた」

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