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朝乃山が満点発進「挑戦者の気持ちで前へ」 新旧大関候補対決制した

 「大相撲初場所・初日」(12日、両国国技館)

 新関脇朝乃山(25)=高砂=が平幕御嶽海(出羽海)との“新旧大関候補対決”を寄り切りで制し、新年、満点発進した。過去1勝3敗だった苦手相手に押し込まれたが鮮やか逆襲劇。今年の大関昇進を懸け10勝がノルマの今場所、弾みを付けた。

 朝乃山が新年いきなりの難関を突破した。立ち合い、御嶽海の押し込みを天性のやわらかさで吸収。突っ張り返して残した。相手の引きにも落ちない。勝機を逃さず一気に出て右差し左上手。必勝型で力強く寄り切った。

 「うまく反応できたし足が出た。左上手が取れた。あとは休まず先に攻めた」と納得顔。過去1勝3敗の苦手も何の「気にしてたら体が動かない。新年にもなった。過去は気にしない」と満点の新関脇スタートを切った。

 御嶽海は1学年上でアマチュア横綱にも輝き、世代の常に先頭にいたエリート。角界でも三役、優勝と常に自身の先にいた。その先輩から“大関挑戦権”を奪取。新大関候補として堂々と力勝負でねじ伏せた意味は大きい。

 稽古量のたまものだ。場所前は出稽古で荒磯親方(元横綱稀勢の里)に1勝16敗と完敗。「甘くないぞと伝えられた」と頂点を極めた者から多くを教わった。その後も横綱鶴竜、大関貴景勝と格上に胸を借りた。敗れはしたが「課題が見つかった」と、砂にまみれた分だけ糧になった。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「よく足が送れた。稽古しているのを感じる。残れるのは勢いがある」と目を細めた。貴景勝とともに次代の横綱に推すホープが期待に応えた。

 10日目の21日は3年前に亡くなった富山商時代の恩師、浦山英樹先生の命日。相撲のすべてをたたき込んでくれた師は十両昇進を決めた時に天国へ旅立った。以前はよく夢に現れた先生を最近は見ない。夢判断によれば進む道に悩んだ時、夢に現れるのが先生という。今の朝乃山に迷いのない証しだ。「活躍することが恩返し」。大関昇進、そして先生との約束、横綱へ一直線に行くのみだ。「挑戦者の気持ちで前に前に出る」。2日目も1勝3敗の苦手・玉鷲を打破し大関ロードを加速する。

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