紀平梨花3回転ルッツ解禁!左足故障で封印も2日前成功 今年の誓い「挑戦と安定」

 昨年12月の全日本選手権を初制覇したフィギュアスケート女子の紀平梨花(17)=関大KFSC=が9日、大阪空港から合宿地の米国・コロラドへ出発した。これまで左足の故障で封印していた3回転ルッツを2日前の練習で成功したことを明かした紀平は、自身最長となる3週間の海外合宿で、2月の四大陸選手権(ソウル)、3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)へ準備を整える。

 令和初のお正月。紀平の誓いは「挑戦と安定」だった。「高難度のジャンプに挑戦しながらも安定した演技がしたい」とジャンプだけでなく堅実な演技も目指す紀平らしい目標。自身初の3週間の長期海外合宿では、成功を目指す大技、4回転サルコーなどの精度を高め、低酸素の高地で体力強化にも努める。

 年明け早々に吉兆があった。封印していた3回転ルッツを「一昨日の練習で曲をかけて(SP、フリーの)両方でできた。一日で2回入れられたのは初めて」と笑顔で明かした。アクセルをのぞく3回転の中で最も基礎点が高いルッツだが、今季は左足の故障の影響で構成から外していた。まだ「跳ぶ時に痛みがある時もある。靴を調整しているし急ぐ必要はない」と言う一方で、「3日に一度くらいはやるようにして、最終的には毎日3本くらい跳べれば試合でも跳べる」と明るい展望が見えてきた。

 3回転ルッツを入れた上で、武器のトリプルアクセル(3回転半)、加えて4回転サルコーを初成功となれば、複数の4回転を跳ぶロシア勢に対する臨戦態勢が整う。「昨年よりもいい年だと思えるような年にしたい。演技自体が成長したなと思える滑りになれたら」。北京五輪は2年後。まず、今季後半戦で大きな進化を遂げる。

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