最高の羽生結弦で締める!フリーは勝利の方程式でV5だ 練習で4本の4回転を着氷

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(21日、代々木第一体育館)

 22日の男子フリーへ向けた公式練習が会場で行われた。ショートプログラム(SP)首位発進の羽生結弦(25)=ANA=は、多くの時間をスケーティングや振り付けの確認に当てて状態を整え、4年ぶり5度目の戴冠を見据えた。フリーがシングル選手として最後の演技となるSP14位の高橋大輔(33)=関大KFSC=は、4回転トーループを着氷するなど調整した。

 穏やかな空気で、時折笑顔も交えながら、羽生は練習を終えた。35分間の公式練習。前半の約20分はジャンプや曲かけで入念に体を動かすと、後半はスケーティングや振り付け、ジャンプの踏み切り動作の確認に終始。緩やかでありながら、メリハリのついた調整を充実の表情で終えた。

 曲かけでは、自己ベストをマークした11月のスケートカナダに近いジャンプ構成を披露。最後のトリプルアクセルからの連続ジャンプでやや乱れが出たほかはミスなく、3種類4本の4回転を決めるなど仕上がりは上々だった。演技後にはオーサーコーチ、ブリアンコーチから大きな拍手で迎えられ、はにかむ様子も見られた。

 怖いほどの鋭い表情で調整する日も少なくない中、後輩の佐藤駿が4回転ルッツを決めた姿に拍手を送るなど、終始落ち着いた様子。ジャンプはジャージーをなびかせながら決めたトリプルアクセルも含めて計17本にとどめた。SP後に「どのくらいの体力の消耗で、どのくらい(練習を)やるのがベストか分かってきている感じがする。それが多分『試合勘』なんだと思う」と語っていた通り、量より質を重視し、会場の雰囲気すらも楽しんでいるようだった。

 全ては羽生が描く勝利の方程式通り。22日のフリーで最高の答えを導き出し、2019年を締めくくる。

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