15歳・佐藤駿 4回転決めた!“自己新”堂々3位「80点の壁超えられて嬉しい」

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(20日、代々木第一体育館)

 世界選手権(来年3月・モントリオール)代表選考会を兼ねて行われ、男子ショートプログラム(SP)で、4年ぶり出場の羽生結弦(25)=ANA=が110・72点で首位に立った。3連覇中の宇野昌磨(22)=トヨタ自動車=は105・71点で2位。高橋大輔(33)=関大KFSC=は65・95点で14位となった。

 15歳が描く右肩上がりの成長曲線は、全日本でも止まらなかった。ジュニアGPファイナルで日本男子史上4人目の優勝を果たした佐藤駿(15)=埼玉栄高=は、後半に4回転トーループを決める勝負強い演技で、国内大会のため参考記録ながら“自己新”の82・68点で堂々の3位。「今まで80点の壁があったので、超えられてうれしい」と、はにかんだ。

 ジュニアの大会ではSPでの4回転は禁止されている。80点の壁を超えるために、練習での4回転トーループの好調ぶりもみて、決断を下した。「僕はまだ下の点(演技構成点)も出ないし、今のままではまた70点台。体力がキツい中で4回転を跳ぶ練習もしていたので」。日頃から練習していた構成ではなかったが、ほぼぶっつけ本番で見事に決めてみせ、目標としていた憧れの羽生と同じフリー最終組に入った。

 フリー「ロミオとジュリエット」では、ジュニアGPファイナルで4回転ルッツを含む3本の4回転ジャンプを決め、ジュニアの世界最高得点をマークした。驚異的な進化スピードを考えれば、このまま表彰台の可能性は十分。「ルッツも決めてノーミスで、ファイナル以上の演技をみせたい」。次世代のエース候補がそのポテンシャルを爆発させる。

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