紀平梨花 5時間しか寝られず「眠いです」練習で4回転サルコー失敗も前向き

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(20日、代々木第一体育館)

 女子フリー(21日)へ向けて20日は女子の公式練習が行われた。初優勝を目指す紀平梨花(17)=関大KFSC=は、投入を予定している4回転サルコーに繰り返し挑戦したが、転倒や手をつくなどクリーンな着氷はなかった。前夜に行われたSP後、就寝したのは午前2時頃。「5時間くらいしか寝られなかった。眠いです」と目をこすった。

 疲労の蓄積は否めない。9月からカナダ、日本、イタリアと転戦し、合間には北米での調整もあった。その中で今月上旬のGPファイナル(トリノ)では4回転サルコーを試合で初投入し、転倒に終わっていた。

 「寝るのが上手じゃない」と自己分析するが、特に欧州との時差で体調を整えるのが難しいという。イタリアから帰国後、約2週間の国内調整では、フリー曲の中で4回転を跳ぶ練習を連日こなしてきた。ジャンプは単発練習より曲の中で跳ぶ方が体力を消耗する。試合が立て続けにあるシーズン中に新技に取り組む17歳は、高い壁に挑みながら「7時間は寝たい。6時間でもいい」と切実だ。

 日本女子では安藤美姫だけが国際スケート連盟(ISU)公認試合で決めた4回転成功。フリーでは「調子がよくなったらいけそう。あとは寝ることと体を冷やさないこと」と万全の態勢を整える。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス