レスリング松本篤史、東京五輪絶望で引退へ 重量級で18年世界選手権銅メダル
「レスリング・全日本選手権」(19日、駒沢体育館)
13階級で準決勝までが行われ、20日に決勝が行われる。五輪実施3階級は東京五輪代表候補選考会を兼ねて行われ、男子フリースタイル97キロ級では、18年世界選手権92キロ級銅メダルの松本篤史(31)=警視庁=が2回戦で山口剛(ブシロード)に敗戦。東京五輪出場への道が絶たれ、現役引退の意向を示した。
12年ロンドン、16年リオデジャネイロに続く3度目の挑戦も、五輪出場の夢はかなわなかった。この階級の第一人者である山口との一戦は、手堅い組み手で第2ピリオド終盤まで2-0とリードしていたが、前のめりになった一瞬の隙をうまくいなされ、前に倒れてバックをとられた。「もう一つアクションできなかったことが全て。自分の実力不足」と唇をかみ、「国内最終戦のつもりで臨んだ。(次は)考えられない」と引退を表明した。
日本の重量級トップ選手として活躍してきたが、リオ五輪後は前所属を退社し、29歳で警察学校に入るなど大きな変化を経験した。さらに16年にはグレコローマンスタイルに転向し、17年には世界選手権にも出場。18年に再びフリースタイルに復帰すると、世界選手権92キロ級で銅メダルを獲得した。
非五輪実施階級とはいえ、世界とのパワー差が大きい重量級でのメダル獲得は快挙だった。ロンドン五輪男子グレコローマンスタイル60キロ級銅メダルの兄・松本隆太郎を超えることはできなかったが、「大きな舞台でメダルを獲れたことは、これからの人生で誇りになるのかなと思う」と胸を張った。
今後は未定だが、警視庁での任務に専念する意向で、「何らかの形でレスリングに恩返しできれば」と話した。
