退任のテコンドー金原会長、出直し宣言「お茶汲みから」

 強化方針を巡ってトップ選手と対立が続いている全日本テコンドー協会の新会長に、日本卓球協会の木村興治名誉副会長(78)が就任することが決定的になった。この日、「新生テコンドーを応援する会」の設立総会が都内で行われ、検証委の境田正樹委員長が発表し、木村氏も受諾の意向を示した。10日の理事会で理事候補が決まり、年内に新会長が正式に決定する。

 騒動の責任をとり、退任することが決まっている金原昇会長も同会であいさつに立ち、体制交代が決まったことに「私の胸には感謝しかない」と頭を下げた。新会長となる木村氏を「素晴らしい人物」とした上で「心残りはない。これからは一会員となり、お茶汲(く)みからやらせていただく所く存です」と、出直すことを誓った。

 検証委の報告では、金原会長体制のガバナンスに問題はなく、反社勢力とのつながりや、パワハラも認定されなかった。12月に入り、ツイッターを開設した金原会長は「使命感が出てきた。クセになる」と、テコンドーの普及活動に意欲を示した。

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