羽生結弦、4回転ルッツの恐怖心は「ないです」 “予告先発”質問にちゃめっ気回答

 SPに向けて調整する羽生結弦(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・GPファイナル」(5日開幕、トリノ)

 公式練習が4日、行われ、男子はシングル最多5度目の優勝を目指す羽生結弦(24)=ANA=が参加。トリノ五輪が開催された会場での初練習で、高難易度の4回転ルッツを美しく着氷させるなど、4種類の4回転を決め、上々の仕上がりぶりを見せた。2年前に負傷につながった大技ではあるが、怖さについては「ないです。はい」と言い切った。

 ルッツジャンプは左足のアウトサイド(外側)エッジで滑ってから、右足のつま先(トー)をついて踏み切る。3回転でも難しいジャンプで、アクセルを除くと基礎点が最も高い。ネーサン・チェン(米国)も得点源にしている。

 この日の練習後、羽生は「感触が良かったので。ループに関しても、サルコーに関しても、ま、トー系(トーループ、ルッツ、フリップ)のジャンプに関してもすごく感触が良くて、あ、すごい好きだなって思いながら滑っていたので」など、ポジティブな感想を語っていた。17年のNHK杯の練習で4回転ルッツに挑み、右足首を負傷していたという経緯もある。

 だが、この日の羽生は美しく着氷。恐怖心を問われても「ないです、はい」と語った。注目は今大会で投入するか否か。今季のNHK杯後に、4回転ルッツを入れるかどうかについて「先発ピッチャー誰って言うようなもの」と表現したことがあるが、これになぞらえてこの日も「予告先発とかありますけどね…ま、でも、感触は良かったという感じです、はい」と笑顔を交え、ちゃめっ気たっぷりに答えた。「あとはやっぱりSPやってみての体力とか、もちろん、体の感覚って絶対に変わっていくので。それ次第ですか、はい」と慎重に戦略を練っていくようだった。

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