トランポリン・森ひかる 金で五輪決める 全体2位で決勝進出!大技2本成功

 森ひかる
2枚

 「トランポリン・世界選手権」(30日、有明体操競技場)

 男女個人準決勝が行われ、女子はW杯ランキング3位の森ひかる(20)=金沢学院大ク=が56・290点で2位となり、上位8人(1カ国2人まで)による12月1日の決勝進出を決めた。土井畑知里(25)=三菱電機=も6位で通過。男子は堺亮介(22)=星稜ク=が8位、海野大透(19)=静岡産業大ク=が9位となり、決勝に進んだ。今大会で決勝に進んだ日本人最上位選手が東京五輪代表に内定する。非五輪種目のシンクロでは女子で岸彩乃(27)、高木裕美(19)=金沢学院大ク、男子で棟朝銀河(25)=セイコー、田崎勝史(28)=東京スポーツアカデミー=が金メダルを獲得した。

 はじける笑顔に、金メダル戴冠の予感すら漂い始めた。女子のエース森が、この日も大技トリフィス(前方3回宙返り)2本を含めた構成を高さと安定感のある内容でまとめ、56・290点のハイスコアをマーク。全体2位で五輪切符の懸かる決勝行きを決めた。演技後は両拳を5度振る会心のガッツポーズ。「予選と団体では緊張で思うような演技ができなかったけど、準決勝ではまあまあできた。“よっしゃ~、やっと”という気持ちで」と、はにかんだ。

 35年ぶりの自国開催の世界選手権。来年の東京五輪の会場でもある有明の地で、重圧を力に変えている。会場に入ると、すぐにスマートフォンの通信を切り“集中モード”に。演技の待ち時間には、腰に湯たんぽをあてて、体を冷やさないようにケアを欠かさない。多くの観客の前での演技も「慣れてきました」とキッパリ。夢切符獲得へ、心身とも最高の状態で挑む。

 「あと1本。最高の演技をして、五輪切符を獲ります!」。演技の前には音楽を聴いて、リラックス。この日、聞いていたのは、かつての人気クイズ番組「ヘキサゴン」で木下優樹菜、上地雄輔らが組んだユニット・アラジンの「陽は、また昇る」。個人では史上初となる金メダルで、日本トランポリン界に夜明けを呼ぶ。

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