横審ダメ出し「見苦しい」白鵬は“開き直り”エルボーかち上げ解禁で2年ぶり再燃!

 50回の優勝を目標にした白鵬(撮影・中田匡峻)
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 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の定例会合が25日、東京・両国国技館で開かれた。九州場所で史上最多を更新する43度目の優勝を果たした横綱白鵬(34)=宮城野=に対し、張りやかち上げを多用する取り口に、またも批判が相次いだ。2年前にも苦言を呈され自粛していたが、今場所“解禁”。横審は横綱に品格を求め、協会に指導するよう要望した。この日、福岡市内で一夜明け会見を行った白鵬は「優勝50回」を宣言した。

 白鵬にやはり批判の声が相次いだ。12日目の遠藤(追手風)戦で右肘が顔面に直撃し、遠藤は鼻から大流血。その他にも今場所はかち上げ、張りを駆使する荒っぽい立ち合いのオンパレードだった。

 「やり過ぎ」「横綱の振る舞いとして見苦しい」など、横審委員のほぼ全員が否定的な見解。横綱の品格として“失格”の烙印(らくいん)を押した。

 17年の12月にも横審は苦言。その後、白鵬は張りやかち上げは自粛していたが、また繰り返した。日本相撲協会に対し「しっかり指導してほしい」と要望した。

 矢野委員長は「43回優勝する大横綱。名横綱と呼ばれる存在になってほしい。ルール上は正しい技だけど自ら控えて、後世に名が残るような横綱がやったように白鵬にもそうしてほしい」と望んだ。

 要望を受けた協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「かち上げじゃなく、肘打ちという議論」と説明した。本来は脇が空いて不利になるというのが相撲界の定説。「隙を見付け入っていくことができないのが情けない」と、安易に食らう現役力士に奮起を求めた。

 優勝一夜明け会見で白鵬はほろ酔いでご機嫌だった。今後の目標を問われると優勝回数を「45」と言ったのち、「50回」と言い切った。「東京オリンピックを越すなあ」と来年の東京五輪後も現役続行を宣言した。

 立ち合いに関しても正当性を主張。「(自身の時代の)前からやっていること。考えないと生き残れない。前は立ち合いのことを騒がなかった」。考え抜いた戦法であり、自身にだけ言われることを疑問視した。

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