羽生結弦 ジャンプ修正でみせつける“引き出し”バラ1の次は5連続ジャンプで

練習中に着氷に失敗して苦笑いする羽生結弦=真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(撮影・堀内翔)
2枚

 「フィギュアスケート・NHK杯」(23日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 男女フリーを前に公式練習が行われた。SP首位の羽生結弦(24)=ANA=は、曲を掛けた練習では冒頭の4回転ループが3回転に。その後、3連続ジャンプを予定していた最初の4回転トーループが1回転となり、トリプルアクセルも回転が抜けるなど苦しんだ。

 その後、修正に取り組み、なんと4回転トーループ-1オイラー-3フリップ-1オイラー-3サルコーという5連続ジャンプも披露。遊び心もいれながら、終盤にはしっかりジャンプ感覚を取り戻し、練習を終えた。

 前日のSPの公式練習では突如として平昌五輪のSPだった「バラード第1番」(通称バラ1)の振付で演技をし始め、ジャンプの感覚を修正。「『オトナル(秋によせて)』のサルコーとトーループがマンネリ化していて、やり過ぎると本番に使えなくなるなと思った。いいイメージがある『バラ1』のサルコーと4-3をやって感覚よく終わろうと」と話していた。シニアデビュー10年目。引き出しの多さを見せつけている。

 GP初戦のスケートカナダでは今季世界最高得点の322・59点をマーク。ネーサン・チェン(米国)の持つ現行の採点方法での世界最高得点である323・42点(19年世界選手権)に0・83点差に迫った。SPではスケートカナダとほぼ同じ得点。フリーでの記録更新は十分に視野に入っている。大会前の会見では「今季1番点を出しているのは僕だという自信はあるし、それを超えたい思いもある」と話していた。思い描く完ぺきなフリー「Origin」を舞えた時、また1つ、羽生が羽生を超える。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス