坂本アレッ回転不足4位 GPファイナル進出は絶望的に

 「フィギュアスケート・フランス杯」(2日、グルノーブル)

 女子はショートプログラム(SP)6位の坂本花織(シスメックス)がフリー4位の合計199・24点で4位だった。SP首位で16歳のアリョーナ・コストルナヤ(ロシア)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に2度成功したフリーも1位で、自己ベストを更新してGP初出場優勝。男子SP4位の宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=は136・79点の9位と振るわず、合計215・84点の8位。シニアGP13戦目で初めて表彰台を逃した。ネーサン・チェン(米国)がGP2連勝でファイナル(12月5~7日・トリノ)進出を決めた。

 坂本が本音を漏らした。「回転不足があんなに取られていると思っていなかった」。フリーの演技後は氷上を跳びはねて喜んだが、期待したほどに得点は伸びない。三つのジャンプで回転不足と判定され、3位のベルに13・65点の大差。表彰台は遠く、2季連続のGPファイナル進出は絶望的となった。

 SPで6位とつまずき「失う物は何もない」と開き直った。2連続3回転を決めた序盤までは理想の展開で、その後も「ぱっと見はノーミス」と手応えはあっただけに落胆の色がにじんだ。女子はGP第3戦まで優勝したのが4回転やトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器にするシニアデビューのロシア勢で、日本勢は新星の勢いに押されている。

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