国学院大、波乱V 土方激走で大逆転 箱根7位から躍進

 「陸上・出雲全日本大学選抜駅伝」(14日、出雲大社前~出雲ドーム前)

 令和初の学生駅伝で新王者が誕生した。国学院大はトップの駒大と37秒差の4位でたすきを受け取った最終6区の土方英和が逆転し、2時間9分58秒で初優勝。過去の最高成績は出雲駅伝10位、箱根駅伝7位だった伏兵が「大学三大駅伝」の初戦を制す“番狂わせ”を演じた。2位には8秒差で駒大が入り、3位は東洋大。今年の箱根駅伝を制した東海大は4位で連覇を狙った青学大は5位だった。

 国学院大の土方が、ゴール手前約700メートルで鮮やかに逆転した。「勝ちたい気持ちが出た」。埼玉栄高の同級生、駒大・中村聖に追いつき、そのまま一気に突き放す。初優勝のフィニッシュに飛び込み、「きつかったけど吹っ飛んだ。とにかくうれしい」と仲間と喜びを爆発させた。

 1月の箱根駅伝で過去最高の7位と上昇気流に乗り、今季のチームスローガンは「歴史を変える挑戦」。前田監督は「まさか勝てるとは思わなかった。土方の素晴らしい走りにただただ感動。気迫の勝利」と興奮冷めやらぬ表情。スローガンの通りに学生駅伝界の歴史に名を刻んだ。

 「目標の箱根で一番いい結果を残したい」と土方。さらに歴史を変える戦いに挑む。

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