貴景勝、重傷か「切れてる」左胸をさすり脂汗 今後に暗雲…決定戦で痛める

 「大相撲秋場所・千秋楽」(22日、両国国技館)

 関脇御嶽海が12勝3敗で並んだ関脇貴景勝との優勝決定戦を寄り切りで制し、昨年名古屋場所以来7場所ぶり2度目の優勝を果たした。

 貴景勝の顔が激痛に何度もゆがんだ。支度部屋に戻ると、10分近く「グウォーッ」と荒い息を吐き続けた。右手で何度も左胸付近をさすり「やっべぇ…」「またかよ…」「切れてる…」などとつぶやいた。息を整えるのに20分ほどかかった。

 付け人が急きょ、氷入りの袋を用意。アイシングを施しながら、負傷した箇所については優勝決定戦で「押したとき」と打ち明け、痛みについては「まあ…、大丈夫です。残念としか言いようがない」と答えた。

 新大関だった夏場所、右膝に重傷を負って途中休場を余儀なくされたのも御嶽海戦だった。先場所は全休し、大関を2場所で陥落した。関脇で迎えた今場所。2桁白星を挙げ、史上初の快挙となる大関復帰と優勝同時達成へ。本割で隠岐の海との3敗対決を一方的な押し出しで制し、お膳立ては整ったはずだった。

 負傷した箇所について初めてかと問われると「どうですかね。分からない」と説明した。取組後は病院へ。もし左大胸筋の負傷だとしたら、現役時代に苦しんだ元横綱稀勢の里の荒磯親方が思い起こされるが…。「最後に勝たないと意味がない。また頑張っていく」。大関で迎える九州へ、痛みに耐えながら言葉を振り絞った。

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