剣翔あるぞ105年ぶり新入幕V 隠岐の海撃破で1差追走

 「大相撲秋場所・11日目」(18日、両国国技館)

 新入幕の剣翔がトップタイの2敗だった平幕隠岐の海を肩透かしで撃破し、勝ち越しを決めた。3敗で首位と1差をキープ。1914年5月場所の両国以来となる105年ぶり新入幕Vが視界に入ってきた。関脇貴景勝は大関栃ノ心を送り倒して9勝目を挙げ、大関復帰に必要な2桁星に王手。平幕明生とともに2敗を守り、3敗で関脇御嶽海、平幕の朝乃山、隠岐の海、宝富士、剣翔の5人が追う。

 連敗を止めたいベテランの焦りを見透かしたかのような肩すかし。剣翔が隠岐の海を腹ばいにさせ、トップから引きずり下ろした。前日も1敗だった明生を撃破。上位戦線をかき回し、1差でV戦線に生き残った。

 今場所ははたきも多用、立ち合いの変化も繰り出す。「悪い相撲でも勝つ。かっこつけて負けるよりいい」と勝利に飢えている。

 日大の先輩、遠藤を追い越すことを目標にしながら十両で4年近く足踏み。気付けば28歳になった。大奄美、大翔鵬ら部屋の後輩に追い抜かれ尻に火。「何でも思い切ってやる」と考えを変えた。

 批判も覚悟だ。「幕内にアンパンマンはいっぱいいる。(自身は)ばいきんまんでいい」と人気子供向けアニメに例える。さらに「ばいきんまんは最初、アンパンマンに勝つ。その時、トドメをさせばばいきんまんの勝ち」と、実際のアニメとは真逆の話を作りヒールぶりを全開にした。

 元横綱朝青龍、ボクシングの亀田3兄弟の名を挙げヒールとしての注目は大歓迎。幕内ヒーローを倒し105年ぶり新入幕Vへ突っ走る。

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