空手・清水希容が雪辱V 18年世界選手権で敗れたサンチェスを“形”づけた!

 「空手・プレミアリーグ東京大会」(8日、日本武道館)

 各種目の決勝が行われ、日本勢は決勝に進んだ6人全員が金メダルを獲得した。女子形の清水希容(25)=ミキハウス=は、同点再演武の末に18年世界選手権決勝で敗れたサンドラ・サンチェス(スペイン)に勝利した。

 強い思いで臨んだ決勝の舞台。金メダルの懸かる一番で、清水は「得意形」と自負する「北谷屋良公相君(チャタンヤラクーシャンクー)」を披露した。ライバルのサンチェスも同技を選択。互いに譲らない好演武で27・68の同点となった。一度は「アオ(清水)」と優勝コールがされるアクシデントがありながら突入したタイマッチ。選んだのは「親泊(おやどまり)のパッサイ」だ。

 これまで実戦では2度しか使用していなかったが、接戦続きで「そろそろ(再演武が)あるだろう」と予想して練習し、アップでも確かめていたという。「ここで来たか…」と最初は苦笑いだったが「場慣れしていないので、思い切りやろうと思った」と清水。「あれこれ考えず、今年一番無心で技に集中してできた」。緩むことなく、27・74点で雪辱を果たし「よかった」と胸をなで下ろした。

 土俵のようにせり上がった特設のコートに苦戦し、中盤で「バランスを崩した」と痛恨のミスが出たことから「(タイマッチに入る前に)勝てなかったのは力不足」と自己評価は辛口。それでも「武道の聖地で1番のライバルと2度も戦えた。いい経験になった」。1年後、再び同じ景色を見るために「どんな状況でも平常心をたもてるように」とさらなる高みを見据えた。

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