朝乃山「1回じゃなく何回か優勝したい」優勝額の贈呈式で決意
「大相撲秋場所」(8日初日、両国国技館)
夏場所で初優勝した平幕朝乃山(25)=高砂=が7日、東京・両国国技館で国技館の天井付近に飾られる優勝額の贈呈式に参加した。優勝額の前で名古屋場所で優勝した横綱鶴竜(井筒)と並び、満面の笑み。「初めてなので緊張した。優勝したんだな、と実感したし1回じゃなく何回か優勝したい気持ちになった」と喜びを思い返した。
額の写真は富山商時代の恩師で17年1月に亡くなった浦山英樹先生の名前の入った化粧まわしを着用した。「これが国技館に飾られる。先生も喜んでくれる」とうなずいた。
春巡業はほぼ連日、土俵に上がり相撲を取るなど充実。しかし場所前にアクシデントがあった。8月30日、左足に蜂窩織炎(ほうかしきえん)を発症。39度の高熱が出て、寝込んだ。相撲を取る稽古はようやく前日6日に再開したところ。
「巡業で(左)膝に傷口ができて、そこから菌が入ったみたい。太ももがパンパンになった。(高熱で)ふらふらだった。初めてなった」と明かした。
もう全快し、気持ちは初日にむけ集中。「早く勝ち越して2桁、三役を目指したい。自分の相撲を取りきるだけ」と語った。