柔道・田代未来“11分超死闘”の銀、女子代表の増地監督は「互角と見ていい」と評価

 表彰式で握手を交わす田代未来(左)とアグベニェヌ
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 「柔道・世界選手権」(28日、日本武道館)

 女子63キロ級が行われ、前回銀メダルの田代未来(25)=コマツ=は決勝で大会3連覇を目指したクラリス・アグベニェヌ(フランス)にゴールデンスコアの死闘の末に敗れ、銀メダルだった。試合は11分11秒、アグベニェヌが払い巻き込みで技ありを奪って制した。

 これで田代の1勝9敗。しかし、女子日本代表監督の増地克之監督は前向きだった。昨年の決勝でアグベニェヌに敗れてからを振り返り「1年間(対策に)焦点を絞ってきたが、今日の戦いを見ると次の戦いが非常に楽しみだと思った。差はつまっていると思う。互角と見ていい」と語った。最後の技ありは「勝負に大内刈りに出た。場外で少し気を抜いたわけじゃないが、力を抜いて相手の払い巻き込みにはまってしまった。技をかけた後はスキが生まれる。そういうところが一番大事」と今後の課題も掲げた。

 それでも、実りは大きい1敗だ。「戦い方としてはベストの戦いだった。相手の動きは今日はしっかり見えていた。十分に倒す可能性はあったと思う」と振り返り「次は絶対に勝つと思う」と力を込めた。東京五輪へ向けても「アグベニェヌ以外の選手に対しては、まったくスキもない。この階級の第一人者であることは間違いない」と自信を見せた。

 世界選手権に4度目の出場となった田代は初戦の2回戦で中国選手に、3回戦ではベネズエラ選手に一本勝ち。準々決勝はオランダ選手に合わせ技で一本勝ちした。準決勝はリオデジャネイロ五輪金メダリストのティナ・トルステニャク(スロベニア)と対戦し、相手の反則で勝利していた。

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