大相撲夏巡業が２５日、東京・丸の内の商業施設「ＫＩＴＴＥ」で打ち上げられ、幕内遠藤（２８）＝追手風、炎鵬（２４）＝宮城野＝がトークショーを行った。毎年恒例、東京のど真ん中の巡業で女性や子供も多く、角界屈指の人気者コンビには黄色い声援が飛んだ。

　５階までびっしり人が集まった光景を見上げて炎鵬は「この角度から（観客を）見ることはない。こういうところでやるのは楽しい」と笑みを浮かべた。遠藤は「相撲が盛り上がるのは皆さんのおかげ。力士も頑張るのでよろしくお願いします」と呼びかけた。

　同施設は日本郵便が手がけており、手紙にまつわるトークでは遠藤が青森・板柳町で行った今巡業では小さい子供から「書いてきました」と手紙を受け取ったことを披露。その手紙を持ったまま、幕内土俵入りを行った。

　炎鵬は９０歳くらいの女性から手紙を受け取り「生きる力をもらっています」と記されていたという。「相撲をやっていて良かった」と手紙を読み感激した思い出を明かした。

　質疑応答コーナーでは「大きくなるのに何を食べたらいいか？」の質問に遠藤は「永谷園のお茶漬けでしょう」と、自身がＣＭを務める商品に太鼓判、観客を笑わせた。身長１６８センチ、体重９８キロの炎鵬は「関取で一番小さい。僕から言えることはないですよ」と、苦笑いしていた。