“八村日本”だ35得点!NBAドラフト後初の凱旋試合で両軍トップ NZ撃破

 「バスケットボール男子・強化試合、日本99-89ニュージーランド」(12日、千葉ポートアリーナ)

 31日に中国で開幕するW杯に出場する世界ランク48位の日本は同38位のニュージーランドと強化試合を行い、99-89で勝利した。NBAのドラフト会議で1巡目指名されて以降初の凱旋試合となった八村塁(21)=ウィザーズ=は両軍トップの35得点を挙げる活躍でチームをけん引した。日本代表は14日にもニュージーランドと強化試合を行う。

 格の違いを見せつけるには十分すぎる40分間だった。開始45秒、自身のシュートで口火を切り、両軍初シュートを沈めた八村は、続けて1対1から得点。NBA選手として臨む初の日本代表戦。フリースローの感覚が合わず「結構苦労した」という時間帯もあったが「外れるときは外れる」と開き直って修正し、第4Qには3点シュートをきっちり2本沈めた。

 終わってみればチームの3分の1以上となる35得点。獅子奮迅の活躍で勝利に貢献し、観客を沸かせた。

 「久しぶりの日本での試合で、こうやって観客もすごく来てくれてうれしかったし、チームとしてもやっと日本代表で戦えるうれしさがあった」と八村。自身のできは「100点ではなかった」と話したが「100点に近いのか」との問いには「まあそうかもしれないですね」とニヤリ。「これからW杯へ向けて何試合もあるけど、最高の出だしができた」と胸を張った。

 この日出場した10人中、八村は最年少。しかし「プレー面では僕がチームを引っ張る。ディフェンスでもオフェンスでもインパクトを与えるように、チームに活気を与えられるようなプレーを」と日の丸を背負うエースの自覚は誰よりも強い。

 NBAのプレー経験がある、この日21得点のファジーカスは大黒柱の奮闘に「塁はやっぱりすごい」と脱帽。積極的に仕掛ける姿勢を歓迎し「これがW杯でもできれば、僕らにもチャンスはある」と断言した。「フリースローは結構外していたけど」とツッコミも忘れなかったが、W杯で強豪国と渡り合える手応えは得た様子だ。ラマスHCも「すごくいい内容で勝てた」と力強くうなずいた。

 発展途上の日本をけん引する未完の大器。ウィザーズのコーチも代表に帯同し、個人練習を行うなど日進月歩だ。W杯へ、日本も八村も進化を続ける。

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