柔道・素根輝、雪辱Vも辛口採点「50点」待つも焦るもNG

 柔道女子78キロ超級で世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)代表の素根輝(そね・あきら、19)=環太平洋大=が30日、グランプリ(GP)ザグレブ大会から羽田空港に帰国し、「世界選手権前最後の大会で、優勝という形で終えることができて良かった」と手応えを示した。

 優勝という結果には喜びつつも自分には厳しかった。2月のグランドスラム(GP)パリ大会で苦杯を喫した長身のキンゼルスカ(アゼルバイジャン)に何もさせずに破る雪辱も果たしたが、自己採点は「50点」と辛口ジャッジだった。

 勝負では、待つのも焦るのも“御法度”だ。国際大会では、相手に投げられまいとじっくり組んでいるとすぐに指導を取られるため、反則負け(指導3つ)となるリスクが高く、先に仕掛けることをテーマに臨んでいた。

 ただ、今大会は雑な組み手のまま技を出して、逆に指導(掛け逃げ)を取られる場面もあっただけに、「『攻めなきゃ、攻めなきゃ』と思い過ぎて、技を掛け急いでしまって雑になってしまった」と反省しきり。「そこはしっかり修正していきたい」と世界選手権への宿題にした。

 東京五輪代表を争うライバルで18年世界女王の朝比奈沙羅(23)=パーク24=に比べて外国選手に勝ち切れないことが課題とされてきたが、朝比奈とともに出場する世界選手権が成長を示す最大の舞台だ。「一戦一戦全力で戦って、優勝だけを目指して頑張りたい」と力を込めた。

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