２１年ぶりの自力出場となるバスケットボール男子のワールドカップ（Ｗ杯）に臨む日本代表候補１６人が３０日、日本協会から発表された。日本人初のＮＢＡドラフト１巡目指名で、ワシントン・ウィザーズ入りした八村塁（２１）、メンフィス・グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太（２４）、アジア予選で獅子奮迅の活躍をみせたファジーカス・ニック（３４）がそろい踏み。右手を故障した司令塔の富樫勇樹は不在ながら、３本柱を軸とした“日本版ドリームチーム”で、世界の舞台に挑む。

　チームは中継を担当するフジテレビで会見。八村は仙台・明成高時代、そしてウィザーズでもつけることが決まった背番号８姿で登場。アジア予選に出場した際は２３をつけていたが、「八村なので、昔から８には思い入れがある。Ｗ杯ということで選ばせてもらった。僕の番号なんでつけられてよかった」と、前任者の太田敦也に自ら連絡をとり、譲ってもらった。

　１次リーグではトルコ、チェコ、米国と対戦。最大の難敵となる米国は、ＮＢＡ屈指のセンターのアンソニー・デイビス（レイカーズ）、今季得点王のジェームズ・ハーデン（ロケッツ）らスーパースターの辞退が相次いでいるが、米を主戦場としている身から「スターがいなくても、米国は別格。２軍でも３軍でも関係ない。勝てるんじゃないかと思っている人がいたら、それは間違えている」とはやる周囲にクギを刺しつつ「どれだけ僕らが持ち味を出せるか」と、勝機を見出すだめに思いを巡らせた。