鶴竜1敗死守!V6王手 難敵・御嶽海をイッキ寄り切り「相手をよく見ていこうと」

 「大相撲名古屋場所・14日目」(20日、ドルフィンアリーナ)

 1敗トップで並んでいた両横綱は鶴竜が関脇御嶽海を寄り切って13勝目を挙げ、白鵬が琴奨菊に寄り切られ2敗(12勝)に後退した。単独トップに立った鶴竜が千秋楽、白鵬に勝てば6度目優勝、負ければ優勝決定戦となる。

 ようやく賜杯が見えてきた。鶴竜は立ち合い御嶽海にのど輪で起こされたが、何とかこらえて右を差すと、左上手を引いて一気に前へ出た。会心の相撲で1敗を守り、直後に白鵬が敗れて再び単独トップに浮上した。

 前日13日目の友風戦は立ち合いで頭を下げすぎてはたき込まれた。取組後は支度部屋で珍しくいら立ちを見せたが、24時間でしっかりと修正。「しっかり昨日の反省をして、相手をよく見ていこうと思った。今日はよかったです」と手ごたえを口にした。

 千秋楽の結びで白鵬を破れば昨年夏場所以来6度目の優勝が決まる。「ここまできたらやるだけ。しっかり集中して、肩の力を抜いていきたいですね」。静かなるファイターが目標を賜杯に絞った。

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