白鵬がV43を視界に トップに並ぶも「西の横綱ですから。ついていきます」

こてなげで妙義龍を下した白鵬は気合いが入ったのか手を振り上げる(撮影・坂部計介)
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 「大相撲名古屋場所・13日目」(19日、ドルフィンアリーナ)

 横綱白鵬(宮城野)が妙義龍(境川)を小手投げで下し1敗を死守。横綱鶴竜(井筒)が友風(尾車)にはたき込みで敗れたため、優勝争いのトップに並んだ。

 逆転優勝への気迫を存分に吐き出した。白鵬は立ち合い右前まわしを狙ったが、妙義龍のいなしで取れないとみるや、相手の首を極め、最後は小手に振って土俵に転がした。

 「気迫が出ていた?(妙義龍は)しぶとくてうまいお相撲さんですから。まして今場所は調子がいい。高めていった気がします」

 直後の結びで鶴竜が友風に不覚を取り、13日目にして賜杯レースのトップに並んだ。支度部屋で報道陣から「並びましたが?」と問われると、目を閉じたまま「並んではいないですよ。(自分は)西の横綱ですから。ついていきます」と控えめに答えた。

 14日目は合口がいい琴奨菊(佐渡ケ嶽)戦。対する鶴竜は難敵・御嶽海(出羽海)が相手でトップ入れ替わりも十分あり得る戦況。「それなりに(調子のピークが)きているのかなと思いますけど」。V43をはっきりと視界にとらえた。

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