炎鵬、奇跡の化粧まわし!仰天再会で劇勝 大学時代「教育実習仲間」の女性デザイン

 「大相撲名古屋場所・6日目」(12日、ドルフィンズアリーナ)

 幕内炎鵬が必殺のかいなひねりをさく裂させ矢後を撃破し、トップと1差の1敗(5勝)を守った。この日、新調した化粧まわしは豪快な鳳凰(ほうおう)で、デザインしたアーティスト・KOTOと対面。同郷石川で何と大学生時、教育実習でともに授業をした女性でビックリ仰天した。奇跡のような再会に劇勝で応えた。両横綱は白鵬、鶴竜ともヒヤリとしたが勝って無傷の6連勝。全勝だった平幕友風、照強が敗れたため、トップは横綱2人が並走となった。

 身長168センチ、体重99キロの炎鵬が11センチ、79キロも上回る矢後に上から押しつけられた。豪腕で首が絞まると館内には悲鳴が上がった。

 「苦しかった」と窒息の危機も我慢。左差し、右前ミツで必死に動いた。「タイミング、高さ、距離すべてが合った。いくしかない」。自身の代名詞とも言える伝家の宝刀を抜く。相手の右腕をクルリとひねって豪快に一回転させ転がした。

 矢後には2場所連続のひねり技で勝利。かねてより愛称“ひねり王子”に難色を示し新愛称を募集。報道陣から“ひねり職人”が提案され「いいですね」と笑みを浮かべた。

 奇跡のようなサプライズがあった。この日、新調した化粧まわしはまわしいっぱいにド派手で力強い鳳凰が描かれたもの。炎鵬自身が3000枚の絵を見て、800人のアーティストから1人を選び、手がけてもらった。

 「奇抜な絵が良かった」と絵には炎鵬の胸を打つ力があった。取組後、来場していたアーティストと対面。紹介されたKOTOは何と同郷で金沢学院大4年時、中学での教育実習で2週間ともに教壇に立った女性だった。

 「(実習生は)3人だったから。よく覚えてます」。自身は保健体育、KOTOは美術の先生。「教えるのが本当にうまくて自分が情けなかった」と炎鵬にとっても“先生”だった。不思議な運命に彩られ本人らが一番ビックリして握手した。

 「絵のごとく羽ばたきたい。魅せる相撲を取る」。7日目は同郷、石川の同級生の輝。中学3年時には同県代表として団体全国制覇した。中学以来の対戦に「挑戦者のつもり」と、闘志を燃やした。

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