御嶽海、快気祝い星!一時は心停止…4日に入院の出羽海親方が職務復帰

 「大相撲名古屋場所・3日目」(9日、ドルフィンズアリーナ)

 “準ご当地”2連覇を狙う御嶽海が玉鷲との関脇対決を電車道の押し出しで制し、連勝で2勝目(1敗)を挙げた。体調不良で入院していた名古屋場所の担当部長を務める師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)が職務復帰。快気祝い星を届けた。この日、3年ぶりに札止めが止まった同場所を師弟で熱く盛り上げる。横綱白鵬、鶴竜は安泰の3連勝。新小結竜電が栃ノ心を上手出し投げで破り、前日の高安に続き、大関を連倒した。

 帰ってきた師匠も安心の満点星だ。御嶽海が馬力自慢の玉鷲に何もさせなかった。立ち合い一発で上体をはね上げ、下から2発、3発と猛攻。トドメの4発で仕留めた。

 玉鷲戦はこれで10連勝、通算18勝2敗と“カモ”。「向こうが苦手なんじゃない?苦手な人に対しては脳と体がバラバラになる。玉鷲を(一気に)持って行ける人はなかなかいない」と自賛した。

 4日、部屋での稽古中に師匠が倒れた。一時は心停止となりAED(自動体外式除細動器)で応急処置され、そのまま入院。御嶽海は稽古場に下りる前で付け人から聞かされて「焦りました」と、驚きと不安を募らせた。

 入院時は「心配をかけたくない気持ちが伝わってきた」と師匠の気遣いを感じ取った。活躍こそ何よりの良薬と思い「自分はやるべきことをやるだけ」と今場所に臨んだ。

 初日は敗れたが、前日から好内容で連勝。「(師匠が)戻ってきて良かった。プレゼント。白星がしっかり重ねられた」。故郷の長野から近い“準ご当地”連覇へまだまだ、ここから連勝街道だ。

 名古屋場所担当部長として職務復帰した師匠は報道陣に「大丈夫。心配なら皆さんチケットを買って下さい」とジョークを言うほど、元気に回復。同場所の札止めが43日ぶりストップしたが、人気No.1の御嶽海が名古屋を熱くする。

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