朝乃山「楽しかった。出し切った」横綱の力に感服

 「大相撲名古屋場所・2日目」(8日、ドルフィンズアリーナ)

 右上腕部負傷で先場所を全休し復活を期す横綱白鵬は先場所優勝の幕内朝乃山を上手投げで下し、初日から2連勝とした。相手得意の上手を封じ、右四つに組んでじっくり料理。25歳ホープにまだまだ高い壁となった。

 全ての力を込めて肌を合わせたからこそ、第一人者から宿題を受け取った。朝乃山は白鵬に万全の右四つを許し、最後は豪快な上手投げで万事休す。砂まみれで引き揚げた支度部屋では荒い息の中で冷静に横綱との実力差を口にした。

 「楽しかったっす。出し切ったけど、上手が取れない。左を取ったほうが勝ちでしたね。相撲はまだまだという意味で、たたきつけられました」

 一瞬だけまわしに指が掛かってすぐに切れた朝乃山と、がっちり引いた横綱。右の相四つ同士。左上手が経験、地力の差をそのまま示していた。それでも、立ち合いからの圧力で横綱を押し込み、館内をどよめかせる見せ場もつくった。

 「悔しさはあるけど、土俵際まで攻めてどう寄り切るか。1、2歩目の踏み込みをしっかり。ここから勉強です」と自らを鼓舞するように声を張り上げた。3日目は、またも結びで鶴竜との初顔合わせ。「きょうみたいな爪痕を残せるように頑張る」。夏場所覇者の真価を問われる一番で、初金星に再チャレンジする。

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