高山勝成、アマ仕様に変身 頭の位置やグローブの死角など問題山積も「自分を信じる」

 東京五輪を目指す元プロボクシング世界4団体制覇王者、高山勝成(36)=名古屋産大=が24日、大阪天神ジムで練習を公開。アマチュアとしてのデビュー戦となる国体兼全日本選手権愛知県選考会(7月6日開幕、名古屋工学院専門学校)に向けて仕上がりのよさをアピール。プロからアマ仕様へとスタイルの変化を見せた。

 前傾姿勢でバッティングによる流血も多かったプロ時代に比べ、この日のミット打ちではアップライトの構えから力強いパンチを繰り出した。アマはプロ以上に低い頭の位置や、顔が下を向いているような状態では反則を取られることが多いため、「映像を見てシャドーやサンドバッグを打つ時から頭の位置を意識した」と改善を目指してきた。

 また、グローブの違いも大きな課題だ。プロの8オンスに比べてアマの10オンスはダメージを緩和するナックル部分が大きい。デビュー時から高山を指導する中出博啓トレーナーによると、「ナックルパートはプロの14オンスくらいの大きさがある。顔が隠れるくらい」と言う。ガードをした際には死角が大きくなるが、高山は「相手をしっかり見て反応すれば問題ない」と対応に自信を見せた。

 3分12ラウンドのプロから3分3ラウンドのアマ。しかも、連日の試合でウエートをキープするなど調整方法にも違いは多い。一方で、プロ時代から4・5キロ上回るフライ級でのアマ参戦は「食べて落とすことができる」と減量苦が少ないことは幸いだ。あとは「何があっても自分を信じることに尽きる」と高山は言う。

 ボクシングの五輪代表の選考方法は未定だが、全日本選手権の結果は重視される方向。「あと2週間、しっかりコンディションを整える。リングに上がるのが楽しみ」と高山。中出トレーナーは「イメージとしては甲子園の地方大会1回戦。すべて勝たないといけない。目指すのは(東京五輪ボクシングが行われる)両国(国技館)の決勝です」と師弟の思いを口にした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス