朝乃山、名古屋場所は東前頭筆頭 三役に届かず「残念」も「急に上がるより地道に」

新番付発表会見で自身のしこ名を指さす朝乃山
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 「大相撲名古屋場所」(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)

 日本相撲協会は24日、名古屋場所の新番付を発表し、先場所、平幕で初優勝した朝乃山(25)=高砂=の新三役はお預けで東前頭筆頭にとどまった。愛知県蟹江町の宿舎で会見し、「三役に届かなかったのは残念。やっとここまで来られた。切り替えて場所に挑みたい。急に上がるより地道にいこうかという思い」と語った。

 優勝の祝賀続きは想像以上だった。6月中旬に富山で部屋の合宿を行い、大フィーバー。その後、富山市で2万5000人、母校・近大で7000人を集める凱旋パレード。「忙しかった。大変だった。ちょっと疲れてます」と、うれしい悲鳴だった。

 忙しい中でも基礎運動は怠らず、しっかりと体は作ってきた。三役に届かなかったが初の横綱、大関と総当たり戦となる勝負の場所だ。「厳しい場所になる。勝ち越し目指して頑張りたい。初の上位なので雰囲気も変わる。その雰囲気の中でいかに自分の相撲が取れるか。自分に負けないように」と気を引き締めた。

 初の横綱戦で金星ゲットには「何も考えていない」と平静。同じ右四つの型を持つ横綱白鵬(34)=宮城野=から「四つを代表する力士になった」とエールを送られ、本格四つの“後継者”にも指名された。その白鵬と初対戦を今からイメージ。「相四つがっぷりになったら負ける。がっぷりになる前に勝負を付けたい。初顔でどうなるか。勝ち負けにこだわらず前に攻めて横綱を引かせる相撲を取りたい」と意気込んだ。

 世代交代の著しい角界。22歳の若き大関貴景勝(千賀ノ浦)を筆頭に、新三役の阿炎(錣山)、竜電(高田川)らを意識。「年齢に近い人に負けたくない。いいライバル関係。僕も世代交代の仲間に入れるようにやっていきたい」。トランプ米大統領から表彰された「世界のAsanoyama」が、さらなる高みを目指していく。

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