朝乃山、凱旋大フィーバー 故郷・富山に3000人「うれしい」
大相撲夏場所で初優勝を果たした幕内朝乃山(25)=高砂=が12日、故郷富山県の「射水市グリーンパークだいもん相撲場」で初めて行われた部屋の合宿に参加し、約3000人が詰めかける凱旋大フィーバーとなった。稽古は朝8時前から始まったが関係者によれば早朝4時前から並んだ人もいたという。
雨の中、立ち見でもひと目見ようと相撲場が人であふれかえった。太刀山以来、103年ぶり賜杯を抱いた故郷の英雄に熱視線。股割りだけで歓声が沸き起こる人気に「初めてですよ」と本人も照れ笑いを浮かべた。
地元社会人の選手らに胸を出し右四つからの寄り、投げなど圧倒。10戦10勝と貫禄を見せた。稽古後は「朝乃山、おめでとう」と大コールを受け「うれしい」と感無量だった。名古屋場所に向け「いい成績を残して帰ればまた喜んでくれる」と気持ちを新たにした。
夕方には富山市内の商業施設でトークショーを行い、約2000人が集結。1時間のトーク後、ファンとともに万歳三唱した。合宿は13日まで行い、16日には富山、18日に母校・近大でパレードと優勝の熱気はまだまだ冷めない。