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朝乃山トップ譲らん 平幕&令和初Vへ 貴景勝不在の令和初場所で主役に名乗り!

 正代(左)を寄り切りで破り、9勝目を挙た朝乃山
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 「大相撲夏場所・10日目」(21日、両国国技館)

 平幕朝乃山が正代を寄り切って4連勝とし、自己最速10日目で9勝目を挙げ、1敗で首位を死守した。25歳、本格四つ相撲の大器が能力を覚醒させ、親方衆も絶賛。平幕V、令和初の賜杯が視界に入ってきた。関脇栃ノ心は小結御嶽海を寄り切り、9勝目を手にし、1場所で大関返り咲きとなる2桁星に王手をかけた。朝乃山、栃ノ心と一人横綱鶴竜の3人がトップに並ぶ、2敗で平幕琴恵光が追う。

 新大関貴景勝が不在となった新時代の土俵を、朝乃山が熱くしている。難敵正代に狙った左上手を逃したが、即座に突き押しにチェンジ。前に前に怒とう攻めで追い込むと左を差して右おっつけ。そのまま体ごと寄り切った。

 「(突き押しは)無意識。左を差させたくない。攻める意識があったから前に出た」と自然と動いた。右四つを武器にしながら万能な対応ができるのが成長の証しだ。

 前日は令和で幕内勝ち越し1号を果たすなど“持ってる男”。この日朝、師匠の高砂親方(元大関朝潮)には「きょうも攻めろ、攻めろ」と猛ゲキを飛ばされた。教えを胸に自己最速の9勝目だ。

 新入幕の17年秋場所(11勝)、昨年名古屋場所(11勝)で優勝争いを経験。身長187センチ、体重177キロの堂々たる肉体を持つ愛称「富山の人間山脈」が令和で本格開花した。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「力を付け、自信を持った。巡業でも栃ノ心と稽古をやっていた。常にやっていないと化けない」と努力を称えた。土俵下で見た阿武松審判部長(元関脇益荒雄)も「すべての動きが力強い。実力者のうちに入ってきた」と幕内上位級の実力と評価した。

 体調管理への意識も改革。「25歳だし考えを変える」と今場所は断酒して臨んでいる。場所後の6月中旬には部屋の合宿が初めて地元・富山で行われる。17年1月に亡くなった富山商時代の恩師、浦山英樹監督の墓前に朗報を届けられれば最高の恩返しになる。

 しこ名に「山」と「英樹」をもらい、「横綱になれ」と恩師の言葉を胸に、上を目指すのみ。「一日一番取り切る」。覚醒した大器が平幕Vへ一直線だ。

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