貴景勝の強行出場、親方衆は懸念「そんきょ良くない所作」
「大相撲夏場所・8日目」(19日、両国国技館)
右膝負傷から4日ぶり再出場した新大関貴景勝(22)=千賀ノ浦=が小結碧山にはたき込みで屈し、3敗目(3勝2休)を喫した。
貴景勝の強行出場に親方衆も複雑な心境だった。八角理事長(元横綱北勝海)は膝の状態に関し「分からん」とこの日の一番では判断を保留。万全ならはたき込みは食わないか?と問われると、「うん」とうなずいた。
土俵下で見た高田川審判部副部長(元関脇安芸乃島)は苦言を呈した。「痛々しく見える。最初のそんきょもすぐ立って相手が嫌がった。あんまり良くない所作。相手に失礼」と厳しい言葉を連ねた。
勝負審判を務めた浅香山親方(元大関魁皇)は「力が入ってなかったかな。一番怖いのは、けががひどくなることだ」とおもんぱかり、阿武松審判部長(元関脇益荒雄)も「無理するのが一番よくない。これからたくさん相撲を取るから」と将来を案じていた。